高校英語で押さえる比較・最上級と no less than / no more than の使い方を徹底解説①

今回は比較の2回目となります。
この記事を読む前に、前回の内容(中学英語から復習!比較級・最上級の基本ルール② | 1から学ぶ英語)から先にご覧ください。

前回は中学校で学習した比較の基本的なところについて記事にしましたが、今回は前回書いてこなかった点や高校で学習するところを説明していきます。

1⃣比較・最上級の強調
比較と最上級、それぞれの強調について紹介します。

(1)比較
まずは比較から紹介していきます。

1. 強めの強調

使える副詞:much, far, by far, a lot, lots
・「ずっと」「断然」「かなり」と差を大きく見せる
比較級の直前に置く

例文

He runs a lot faster than me.
→ 私よりかなり速く走る
She is much taller than her sister.
→ 姉よりずっと背が高い
This book is by far more interesting than that one.
→ あの本より断然面白い

控えめ・中程度の強調

使える副詞:still, a good deal, a great deal, somewhat, rather, a bit, a little
→・「少し」「やや」「多少」と差を控えめに見せる
・比較級の直前に置く

例文

She is somewhat taller than her sister.
→ 姉より少し背が高い
The task is a bit more difficult than expected.
→ 予想より少し難しい
He runs rather faster than his brother.
→ 兄よりやや速い


ポイントまとめ

比較級の強調副詞は差の大きさで使い分ける
・大きな差 → much, far, by far など
・小さな差 → somewhat, a bit, rather など

「比較級の直前」に置く

また、上記に併せてmany more+名詞、much more+名詞についても触れておきます。

◆ 1. 可算名詞(数えられる名詞)に使うもの

a few more A

「少し多くのA」という意味になる

I need a few more minutes.
あと数分必要です。
We bought a few more apples.
あと少しリンゴを買った。

some more A

「いくらか多くのA」を表す。

・Would you like some more cookies?
クッキーをもう少しいかが?
We need some more chairs.
椅子をもう少し必要としている。

many more A

ずっと多くのA(強め)」を表す。

They have many more problems than we expected.
→ 彼らには予想以上に はるかに多くの問題 がある。

◆ 2. 不可算名詞(数えられない名詞)に使うもの

a little more A

「a few more A」の不可算版なので意味は同じです。

・I need a little more time.
もう少し時間が必要です。
・Add a little more water.
水をもう少し入れて。

some more A

意味は可算のものと同じです。

We need some more information.
もう少し情報が必要だ。

much more A

「many more A」の可算版なので意味は同じです。

We need much more money for this project.
→ このプロジェクトには もっと多くのお金 が必要だ。

■ まとめ

● 可算名詞(数えられる名詞)

a few more A … 少し多くのA
some more A … いくらか多くのA
many more A … ずっと多くのA

● 不可算名詞(数えられない名詞)

a little more A … 少し多くのA
some more A … いくらか多くのA
much more A … ずっと多くのA


■ ポイント

many / much の使い分けは以下の通り。
  名詞が可算 → many
   不可算 → much
more + 名詞 は「比較級の名詞句」
  →その前に a few / a little / some / many / much を置くと
  → 「どれくらい more なのか」まで表現できる
some は可算・不可算の両方に使える柔軟な語

(2)最上級
続いて最上級の説明です。

① by far + the + 最上級

👉 「圧倒的に〜 / ずば抜けて〜
She is by far the best player in the team.
→ 彼女はチームで 群を抜いて一番うまい。


② the very + 最上級

👉 「まさに〜 / 他ならぬ〜」
This is the very best choice.
→ これは まさに最良の選択だ。

〇ニュアンス
・“the best” → 客観的に一番
・“the very best” → これこそ一番 / 他とは違う


③ much + the most + 名詞

👉 「ずっと一番〜(名詞にかかる “the most” のとき限定)」
This is much the most important point.
→ これは ずっと一番大事な点。


🔎 ポイントまとめ

far ではなく “by far” が最上級の定番強調
形容詞の最上級(est) を強めるのは “the very”
“much” は the most + 名詞 のときだけ強調できる

2⃣no less than A / not less than A / no more than A / not more than A
続いてはこの4種類の表現についてです。
本来は比較の慣用表現として取り上げようかと思いましたが、高校生でも結構悩むところなので、ここは紹介という形ではなく少し説明しようかと思います。

熟語帳含め参考書や学校の先生の説明では、紹介だけされて意味はこうだから~って覚えさせられることが多いと思います。
ただ、これではどっちがどっちか分からなくなるのでここでは別のアプローチをしていきます。

見るべきところはnoとnotです。
どちらも否定語ですが、どちらがより強い意味になるでしょうか。
正解は「no」です。
notよりnoの方が否定の意味合いが強く、noが付いている方は強く否定されるので意味が逆になります。
どういうことかというと、no less than Aを例に挙げるとnoは否定の意味が強いので、less(少ない)を強く否定すると逆の意味になります。
少ないの逆の意味にしてあげたらいいので、ニュアンス的には「多い」という事になります。
例文を挙げると、以下のようになります。

He has no less than 10 guitars.

no less thanが使われているので、ニュアンス的には「多い」でしたね。
なので、意味としては「彼はギターを10本持ってる」という事になります。
もう一度言いますが、見た目はlessで少ないという風味見えますが、noという強い否定がきている事で逆の意味「多い」という意味になります。
no less than Aは「as many as / as much as」で書き換えできます。
He has as many as 10 guitars.

同じくnoつながりでno more than Aを取り上げますが、この流れだとお分かりですか?
no less than Aと考え方は全く同じです。
more thanだけだと「多い」ですが、noが付くことでmore(多い)を強く否定して「少ない」というニュアンスになります
これも例文でイメージしてもらいましょう。

He has no more than 3 pencils.

more thanの前にnoが付いてますね?
「多い」というのが強く否定されて逆の意味になります。
上記の説明の通り「少ない」というニュアンスになるので、意味としては
「かれは鉛筆を3本しか持っていない」となります。
このno more thanAについては、only Aと書き換えが出来てしまいます。
He has only 3 pencils.

noを使ったバージョンはここまでですが、残りのnot more than A / not less than Aは純粋に否定してあげたら大丈夫です。notはnoよりも否定の意味合いは弱いので、less / moreのイメージはそのままとなります。
not less than Aについては「少ない」というニュアンスは残ってるので、「少なくともA」という意味になります。使い方は以下の通り。

There were not less than 100 people at the party.
→ パーティーには 少なくとも100人いた。
not less thanの部分はat least(少なくとも)に書き換え可能。

not more than Aについても同じで、「多い」というニュアンスは消えていません。意味は「多くてA」となります。以下例文です。

You can invite not more than 10 friends.
→ 友達は 10人まで招待できる。
not more thanの部分はat most(多くても)に書き換え可能

no less than A / not less than A / no more than A / not more than Aの違いはイメージできましたか?
noとnotに注目して違いが理解出来れば大丈夫かと思います。

他にも説明したいところがありますが、長くなるため残りは次の記事へ持ち越します。
今回はここまで。

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