中学英語から復習!比較級・最上級の基本ルール

今回から比較について書いていきます。
前回の内容をまだ見ていない方は、こちら(関係詞の応用編|複合関係詞・連鎖関係代名詞を分かりやすく解説② | 1から学ぶ英語)から先にご覧ください。

さて、今回から比較の単元を扱います。
シリーズものになるかと思いますが、まず初回は中学の内容も含めて基本から確認していきます。

本題に入る前に、ご存じだとは思いますが大前提として比較級・最上級になれるのは形容詞と副詞のみです。
動詞や名詞の比較級、最上級はありません。

1⃣比較級・最上級の基本
まずは規則変化をする単語のパターンから確認していきます。

1. 基本:語尾に「-er」「-est」をつけるだけ

1語で短い形容詞・副詞は、比較級は -er、最上級は -est を語尾につけます。
・tall → taller → tallest
・fast → faster → fastest
・small → smaller → smallest
・old → older → oldest

この形が“比較の基本形”です。
なお、高校では後で「語が長くなると more / most を使う」というルールを学ぶため、
ここでは「短い形容詞=語尾をつける」という原則を意識しておくことが大切です。
これも復習ですが、比較の単元では元の形の事を原級と言います
動詞の場合は原形です。

2. 語尾が e で終わる語

語尾に e がある語は、すでに e があるので r / st をつけるだけです。
・nice → nicer → nicest
・large → larger → largest
・fine → finer → finest

高校以降で語尾ルール(接尾辞)を学ぶときにも、この「語尾の e は残る」という考え方が役立ちます。

3. 子音+y で終わる語は y が i に変わる

子音+y で終わる語は、比較級・最上級を作るときに y が i に変わります
・happy → happier → happiest
・early → earlier → earliest
・busy → busier → busiest
・early→earlier→earliest

y は変化しやすい文字なので、高校で習う派生語(happy → happiness など)でも同じ振る舞いをします。

4. 子音を重ねるタイプ(短い語に多い)

単語母音+子音で終わる語は、最後の子音を重ねて語尾をつけます。
・big → bigger → biggest
・hot → hotter → hottest
・sad → sadder → saddest

この「子音字の重複」は、高校で -ing / -ed をつける単元でも必ず出てきます。

例文

中学でも習ったかもしれませんが、比較する際は必ず同じものを比較しないといけません。
当たり前でしょ、って思いますが、一応説明しておきます。
以下の例文で確認してみます。
My sister is taller than me.
⇒私の姉は私より背が高いって文ですが、比べているのは姉と私の『背』です。
 当たり前ですが、『背』以外比べたらダメです。
 因みに、thanは接続詞・前置詞のどちらでも取れるので、前置詞として取るとmeで良いですが、接続詞として取ると以下のようになります。
My sister is taller than I.
⇒接続詞なので、後ろはIとなります

This car is faster than that one.
⇒この車はあの車より速いって文です。このoneについては別記事で説明するので細かい事は割愛しますが、今主語になってる車と別の不特定の車を指してあの車より速いってことです。

Math is easier than English for me.
⇒私には、数学は英語より簡単だっていう文ですが、特にここでは説明することはありません。

She is the nicest person in our class.
⇒最上級の文ですね。彼女は私のクラスの中で一番素敵な人ですって文です。
最上級で1つに限定されるのでtheが付くわけですが、副詞の最上級では省略されることもあります。以下のような文です。
She runs fastest in the class.
⇒最上級の文ですが、このfastは副詞なのでtheは必要ありません。書いても良いですけど省略されます。

ここで、中学時に最上級+of / in 名詞って習ったかと思いますが、使い分けは覚えていますか?
どっちだったかな?って人もいるかもしれませんが、簡単に区別は出来ます。
ofの後ろは複数を表す名詞(複数名詞)、inは場所です。
of→of the four, of all the students,of the three sisters 等
in→in the class, in the world, in Japan 等
元々ofは何かの一部ってイメージなので、例えば
She is the tallest of the four.
であれば一番背が高い彼女は、4人いるうちの一部ですよってことです。
one of 名詞の複数形が一番わかりやすいかと思います。
inであれば、
Mt.Fuji is the highest mountain in Japan.
のように、後ろに場所を表す名詞が来ます。

Today is hotter than yesterday.
→今日は昨日より暑いですって文ですが、これも特に問題ないでしょう。

【補足】比較級・最上級は「SVC の文が変化した形」

比較の形は“特別な文型”に見えますが、実はどちらも SVC(主語+動詞+補語)をもとにした形です。
ここを理解しておくと、高校で習う文構造の分析がずっと楽になります。


1. 比較級【SVC → er … than ~】

もとになる形は SVC です。
My sister is tall.(SVC)
ここから「より背が高い」にしたい場合、tall が taller に変わり、比較対象として than ~ がつきます。
My sister is taller than me.
つまり比較級は、「C(補語)が er に変わって、than がついただけ」
という SVC の拡張です。


2. 最上級【SVC → the ~est】

最上級も同じで、もとは SVC。
She is nice.(SVC)
ここに「一番」という意味を加えると、
She is the nicest.
the が必ずつく理由は「その中で特定の1つを指すから」。
構造としては C に the ~est が置かれただけの SVC です。


3. 比較表現が「形容詞=補語」中心で動くことが分かる

比較級も最上級も、どちらも“形容詞が補語 C の位置に入る”
という基本ルールの延長で作られます。だから比較の単元では、形容詞の語尾変化を正確に抑えることが重要になります。

2⃣more/mostを使った比較・最上級
次は、more,mostを使った比較・最上級に進みます。
比較級・最上級のルールは、-er,-estがmore/mostに変わる以外は同じです。

1. ルールの基本

■ 比較級(more)

原級が 2音節以上の形容詞や副詞 の場合、-er は使わず more を前に置く
例:・careful → more careful
  ・beautiful → more beautiful
  ・slowly → more slowly

■ 最上級(most)

同じく 2音節以上の形容詞や副詞は the most + 原級 で最上級を作る
例:・careful → the most careful
  ・beautiful → the most beautiful
・slowly → the most slowly


2. 例文(比較級 / 最上級)

■ 比較級

  • She is more careful than her sister.
    → 彼女は姉より注意深い。
  • He speaks English more fluently than I.
    → 彼は私より英語を流暢に話す。
  • This painting is more beautiful than that one.
    → この絵はあの絵より美しい。

■ 最上級

This is the most beautiful painting in the gallery.
→ 彼女はクラスで最も注意深い生徒だ。
She is the most careful student in the class.
→ 全ての生徒の中で、彼が最も英語を流暢に話す。
He speaks English (the) most fluently of all the students.
→ これはその美術館で最も美しい絵だ。

inやofの使い方はすべて共通なので、ここでの説明は省きます。
副詞の最上級はtheが省略されることも上記で説明しました。
more,mostパターンについての説明はここまでとして、次へ行きます。

3⃣特殊な比較級・最上級
次は特殊変化をするパターンのものを紹介します。

1. 形容詞の不規則変化

原級比較級最上級
goodbetterbest
badworseworst
littlelessleast
much / manymoremost
farfarther / furtherfarthest / furthest

2. 副詞の不規則変化

原級比較級最上級
wellbetterbest
badlyworseworst
littlelessleast
muchmoremost

3. 文例(形容詞 / 副詞)

■ 形容詞

This book is better than that one.
→ この本はあの本より良い。
⇒この本があの本より良いと言ってるので、this book>that oneが成り立つ。

He is the best player in the team.
→ 彼はチームで最も優れた選手だ。

My school is farther than yours from the train station.
→ 私の学校はあなたの学校より駅から遠い。
⇒逆を返すと、駅を基準にしたらあなたの学校は自分の学校より駅近という事になる。

■ 副詞

He speaks English better than I.
→ 彼は私より英語を上手に話す。
⇒英語の上手さについて書いているので、上手さに関してはHe>Iとなる。

She sings (the) best of all the students.
→ 彼女は全ての生徒の中で最も上手に歌う。

He works harder than his colleague.
→ 彼は同僚より一生懸命働く。

4. ポイント

・形が予測できない → 暗記必須
・good / well, bad / badly, little / less, much / more はセットで覚えると便利
・far は距離か抽象かで使い分け(farther / further)

まだ説明したいことがありますが、長くなるので次の記事に回します。
今回はここまで。

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