高校英語で押さえる比較・最上級と no less than / no more than の使い方を徹底解説②

前回の続きです。
もしご覧になってない方はこちら(高校英語で押さえる比較・最上級と no less than / no more than の使い方を徹底解説① | 1から学ぶ英語)から先にご覧ください。

3⃣慣用表現
ここからは慣用表現の紹介となります。
文法の説明というよりもイディオム的な要素が強いので、覚えてしまった方が早いと思います。
(1)原級を用いた慣用表現

① as ~ as one can

・意味:できるだけ〜
・例文:Try to run as fast as you can.
できるだけ速く走りなさい。

② not so much A as B

・意味:A というよりむしろ B
・例文:He is not so much a teacher as a friend.
→ 彼は教師というよりむしろ友達だ。

③ might as well ~ (as …)

・意味: …するくらいなら~したほうがまし
・例文:We might as well start now as wait any longer.
→ これ以上待つくらいなら、今始めたほうがいい。
→あきらめの気持ちを表す。

(2)比較を用いた慣用表現

① the 比較級 ~, the 比較級 …

意味:~すればするほど…

The earlier you start, the easier it becomes.
→ 早く始めれば始めるほど、簡単になる。

🔍【ポイント】この形は“特別な文法”ではなく倒置

実は the 比較級, the 比較級 という形そのものが独立した文法ではありません。
もともとは次のような、比較級が普通に文中にある文です。

You start earlier, it becomes easier.

ここから、対応する2つの比較級(earlier / easier)を強調するために、文頭に持ってきて倒置しただけです。

✔ 倒置の流れ

  1. earlier → the earlier(強調)
  2. easier → the easier(強調)
  3. それぞれを文頭に出す
    The earlier you start, the easier it becomes.

    つまり、

「the 比較級, the 比較級」は“比較級を前に出して強調した並列の倒置表現”

というだけ。
冠詞の the ではなく、副詞として「その分だけ」という意味で使われています。


② the 比較級 + because / for ~

意味:~なのでいっそう…
I like him all the better because he is honest.
→ 彼が正直だから、一層彼が好きだ。
※「all the 比較級」で“いっそう〜”。


③ 比較級 and 比較級

意味:ますます〜
The weather is getting colder and colder.
→ 天気がどんどん寒くなっている。


④ much / still / even less ~(=まして~ない)

意味:「〜ない。まして〜ない」
I can’t speak French, much less German.
→ フランス語が話せない、ましてドイツ語なんて無理だ。

同義:let alone ~(まして~ない)

※肯定文に続ける「まして〜はもちろん」は
not to mention / to say nothing of ~
(※much more / still more は現代ではほぼ使わない)


⑤ know better than to ~

意味:〜するほどバカではない / 〜しないくらいの常識はある
You should know better than to trust him.
→ 彼を信用するほどバカじゃないだろ。

⑥ no more / no less ~ than …

意味:…と同様に〜でない / …と同じくらい〜
He is no more a poet than I am.
→ 彼は私同様、詩人なんかではない。
(A is no more B than C=AもCもBではない)

She is no less talented than her sister.
→ 彼女は姉と同じくらい才能がある。

⑦ A is no more ~ than B

意味:AもBも~でない(=両方否定)
He is no more a doctor than a lawyer.
→ 医者でも弁護士でもない。



(3)最上級を用いた慣用表現

① the second [third, fourth] + 最上級

意味:第2位(第3位、第4位…)に位置する最上級のもの
→2番目に…、3番目に…といったような訳になる。
She was the second tallest girl in the class.
 → 彼女はクラスで2番目に背が高い女の子だった。


② make the most [best] of ~

意味:~を最大限に活用する / 有効に利用する
We should make the most of our time.
 → 時間を最大限に活用すべきだ。

Try to make the best of a difficult situation.
 → 困難な状況でも最善を尽くすようにしなさい。


③ the last A to 不定詞 [that 節]

意味:絶対に~しないA / 最後に~するA
He was the last person to give up.
 → 彼は決して諦めない人だった。
She is the last student to understand the problem.
 → 彼女はその問題を理解する最後の生徒だった。


💡 ポイント
the last A to … は「絶対に~しない/最後に~する」というニュアンスで、特定のAに限定される最上級表現
・「the second / third …」は最上級の順位を表すときに使う
make the most [best] of は “最大限活用” の定型表現


今回は比較委・最上級の強調、イディオム等の記事を書きました。
比較シリーズはこれで終了ですが、比較でつまづいている人は、まずは中学の内容である以下の記事に戻って確認をしてみてください。
中学英語から復習!比較級・最上級の基本ルール | 1から学ぶ英語
中学英語から復習!比較級・最上級の基本ルール② | 1から学ぶ英語

という訳で、今回はここまでです。

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