時制

今回は時制について説明していきますが、その前に英語のベースとなる文型の説明をこちらのブログ(文型① | 1から学ぶ英語 / 文型② | 1から学ぶ英語)でしているので、まずはこちらで内容を確認してからこのブログに進んでください。

英語を勉強していると、時制でつまづいたって経験ありませんか?

中学英語までは「時制」として文法を勉強することはなかったと記憶していて、当方学習塾で講師をしていた時夏期講習では「時制」として文法の講義をした経験はうっすらありますが、学校の授業ベースで本格的に単元を取り上げられたのって高校入ってからな気がします。

そんな時制の単元ですが、現在形・過去形・未来形の3つに大きく分けられます。

①現在形 

まず現在形について、学校では「現在の習慣」だとか「不変の真理」みたいな説明を受けてきた人が多いんじゃないでしょうか?

My brother plays tennis [on Sundays].(現在の習慣)

The Sun rises [in the east].(不変の真理)

こんな感じで参考書であったり、学校の授業で説明があったじゃないかなと思います。

不変の真理って何やねんって感じですよね。

この文法事項でしか聞いた事ない気が…。

こういうのって意味の分からない日本語の説明で分類されてますけど、結局現在形って昨日も今日も明日もそうだよねってことが言いたいわけです。

例えば下の例文なんて、昨日も今日も明日も太陽は東から上りますよね?

明日だけ西から上るなんてことないですよね?

これ以外だと

Water boils [at 100 degrees].

なんて例文もそうですよね。

昔も今もこの先も水は100度で沸騰するので、これも現在形です。

更に別の例文だと、学生さんなら

I go [to school].

ってよく言いますけど、学校生活が始まれば昨日も今日も明日も学校で授業あるわ、だから学校行くんやってイメージしてもらえば現在形で書くってなりますよね。学校生活の間はずっと学校に通うよってこと。

現在形はこういうイメージ持ってもらえると良いかなと。

上記以外だと、時や条件を表す副詞節の中では、文全体が未来のことを表していても現在形で表すというルールはあります。

例) I’ll call you [when he arrives].

willがあるので文全体では未来形ですが、whenを含む文は時や条件を表す副詞節となる為未来のことでも現在形で書きます。

これだけだと何のこっちゃって感じだと思うので、詳しくは別の単元でお話しします。

②過去形

ここまで現在形について説明してきましたが、次は過去形です。

昨日も今日も明日も変わらないことを表すのが現在形なら、過去形は「もう終わったこと」を表します。

現在形のときは「昨日も今日も明日も同じ」だったのに対して、過去形は「もう終わったこと」「過去の一瞬・期間」に注目。

I went [to school] [yesterday].

He played tennis [last Sunday].

We enjoyed watching the baseball game [last night].

⇒「もう今日ではない・これからではない」とハッキリ区別できるイメージですね。

現在形では昨日も今日も明日も…という習慣のようなイメージがありましたが、過去形にも一応習慣を表すものもあります。

I played soccer every weekend [when I was a kid].

⇒現在形の習慣の過去版として説明できると分かりやすいですね。

子供のころに繰り返しやってたってイメージで、現在形とは「昔はそうだったけど今は違う」という感覚です。

あとは、

World War II ended [in 1945].(第二次世界大戦は1945年に終わった)

⇒戦争が終わったのは過去ですが、昨日も今日も明日もこの事実は変わらないですよね。歴史上の出来事も純粋に過去形で表します。

過去形についてはこんなところでしょうか。

③未来形

未来形は大きく分けると、ご存じの通りwillとbe going to V原形 の2種類。

中学校ではwill≒be going to V原形って習ってきて言い換えをさせてましたよね。

先生によっては、willは「単純未来」なんて説明する先生もいたかもしれません。

勿論それも表すんですが…厳密的に違いがあって、それは以下の通り。

will と be going to のイメージ

元々の意味未来表現でのイメージ例文
will意志・望み「今その場で決めたこと」や「話し手の意思・予測」I will help you.(今助けることを決めた)
be going to〜するつもり/予定「以前から予定されていたこと」「もう準備されている未来」I’m going to visit my friend tomorrow.(前から決まっている予定)
  • will = 意志 / その場で決める
    → 話し手の気持ちや瞬間的な判断に基づく
  • be going to = 計画 / 準備済みの予定
    → 未来の出来事がある程度確定している

willは本来助動詞のところで解説する予定でしたが、未来形という事でここで紹介しておきます。改めて助動詞の章でも紹介します。

辞書で調べてもらうと分かりますが、willって「意志」っていう名詞の意味があるので、上記のようなイメージになります。

これに関連して、これから紹介する分は過去形のwouldの例文ですけど

例)He would not help me.

⇒直訳:彼は私を助けようとしなかった

⇒意訳:彼は助けるつもりが全くなかった、つまり意志的に拒否した

といったように、will(would)には意志の意味もありますよってのも頭に入れてもらえると良いかと。

④進行形

これまで現在形、過去形、未来形と説明しましたが、ここでおまけと言いますか進行形についても少し触れておこうかなと。

中学校で初めて出てくる進行形ですが、どう教わったか覚えてますか?

「~しているところです」とは習ったけど…って記憶は何となくあるかなって感じですかね?

まぁ確かにそうなんですけど、そもそも進行形って何だっけってとこですよね。

進行形は文字通り「何かの動作の途中」を表します。直訳では「~している途中だ」で大丈夫です。

例)He is studying English.

彼は英語を勉強しています。と訳しますが、まさに今英語を勉強している途中を表す文ですね。

ここまでは良いとして、中学校の時の記憶を辿ってほしいんですけど、進行形に出来る動詞と出来ない動詞の区別って出来ますか?

簡単に言うと、「見れば何をやっているかすぐに分かるかどうか」です。

例えば…

run / study / eat / walk / read等々、一目で何をやってるか分かる動詞ですよね。

これらは進行形にできます。

He is running [in the park].

My mother is cooking [in the kitchen].

That woman is waling [with her dog].

上の文3つとも一目で何をしてるか分かりますよね。

逆に、

He is knowing her name.

My sister is wanting those toys.

My uncle is loving vegetables.

上記の3文で使われてる動詞は進行形に出来ないの分かりますか?

know / love / want / like 等々、これらの単語って一目では分からないです。

こっちのグループは進行形にできません。

学校では進行形にできる動詞を動作動詞、出来ない動詞を状態動詞なんて説明してますが、それだと分かりにくいですよね。

動作動詞、状態動詞なんて覚える必要ないですし、テストに出ません。

ただ一つ例外があって、haveは意味によって変わってきます。

「持っている」という意味では進行形に出来ませんが、「(食事)を摂っている」という意味では進行形可です

Im having lunch.

× Im having a car.

また、haveに加えlive(inとセットで「~に住む」)について、学校のテキストや参考書等でも「状態動詞」として紹介されているかもしれません。

厳密的に言うと、「一時的にその場に住んでいる」ともいえるので、一応進行形可です。

これが分かっていればここは大丈夫なんですが、あともう一つ進行形に関する内容があって、

現在進行形でも未来を表すことがあるという事です。

身近な例でいくと、駅のホームでよくTrain approachingって見ません?

あれ進行形なんですけど、実は未来を表してます。

正確には

The train is approaching.

だと思いますが、これって形は進行形ですけど「電車が来てますよ」って意味になりますよね。

何が言いたいかというと、進行形は直近の未来についても表せますよってことです。イメージ的には、予定表等に予定が入っていて「その予定に向っている途中」って感じでしょうか。

そのほかの例文だと、

例1)The plane is leaving at 10 a.m. tomorrow.(飛行機は明日10時に出発します)

例2)Im meeting my friend tomorrow.(明日友達に会う予定です)

のように、近い将来のことについても進行形で書くことが出来ます。

未来形も含めたまとめ図イメージ

時制イメージ使い方のポイント例文
現在形昨日も今日も明日も同じこと習慣・普遍I go to school. / The Sun rises in the east.
過去形もう終わったこと過去の出来事・昔の習慣I went to school yesterday. / I played soccer when I was a kid.
未来形(will)これから起こること話し手の意思・予測I will help you.
未来形(be going to)あいまいだけどやる予定計画・予測・柔軟な未来I’m going to start studying next week.
未来進行形確定して動く予定スケジュール・公式予定・進行中の動作が未来に続くI’m meeting my friend tomorrow. / The train is leaving at 9 a.m.

以上が時制の話となります。

何となくイメージできました?

本当なら時制の一致もここで説明したいところですが、他の文法事項も入ってくるので一通り文法事項の説明が終わり次第、改めて時制の一致について説明していきます。

それでは、今回はここまで。

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