前回、文型①のブログで第3文型まで学習しました。まだ見ていない方はこちら(文型① | 1から学ぶ英語)から先にご覧ください。
今回は第4文型からの内容となります。
D)第4文型(SVO1O2)
第4文型はこれまでの文型と違って語順が変わり、Vの後ろが人⇒モノの順になります。
・She gave me some advice.(彼女は私にアドバイスをくれた)
中学の英語でも出てきたと思いますが、目的語が2つ続くパターンの例文です。
giveの後ろにO1(人)⇒O2(モノ)と続いていますね。
当然この2つの目的語の関係はO1≠O2が成り立ちます。
中学英語の記憶を思い返してほしいんですが、この第4文型を第3文型に書き換える問題をやったかと思います。
・She gave me some advice.←第4文型
⇒She gave some advice [to me].←第3文型
第4文型の文を第3文型SVO [to 人]に書き換えました。前回の章でも説明したように、前置詞+名詞は修飾句となるので、ここを[ ]でくくってあげるとSVOの第3文型となります。
ここで紹介したgiveと同じように、第3文型に書き換えた際SVO [to人] となるパターンの動詞は以下の動詞があります。
allot(割り当てる) | award(与える) | give(与える) |
hand(手渡す) | lend(貸す) | offer(申し出る) |
pass(回す) | pay(支払う) | promise(約束する) |
send(送る) | show(見せる) | teach(教える) |
tell(話す) | feed(食べ物を与える) | write(書いて送る) |
owe (人にモノの借りを与える/人にモノの借りがある) |
あくまで一例ですが、上記以外にも色々あります。訳は「A(人)にB(モノ)を」の順です。
次は別の例文の紹介です。
・My parents bought me a ticket [to the science exhibition].(両親は私に科学展の入場券を買ってくれた)
これもgiveの時と同じように動詞の後に人⇒モノと続く文ですが、先程のgiveを使った例文と分けたのは第3文型に書き換えをした時に使う単語が変わります。
・My parents bought me a ticket [to the science exhibition].←第4文型
⇒My parents bought a ticket [to the science exhibition] [for me].←第3文型
to the science exhibitionは一旦無視してもらって、先程のgiveを使った文と違い、今回はforを使っています。
何が違うのでしょうか?
答えは簡単で、相手が必要かどうかです。
giveを例にとると、「あげる」なのであげる相手が要りますよね。
でもbuyは別に自分のために買ってあげても良いわけで、相手が居なくてもいい。わざわざしてあげるって感じですね。
これで区別しておけばいいかと思います。
buyと同じようにforを使う動詞は主に以下の動詞です。
buy(買ってあげる) | call(呼んであげる) | cook(料理してあげる) | find(みつけてあげる) |
get(手に入れてあげる) | make(作ってあげる) | prepare(こしらえてあげる) | save(取っておいてあげる) |
これもあくまで一例なので、他にも色々あります。
E)第5文型(SVOC)
最後に第5文型ですが、形は第4文型とよく似ています。違う点がいくつかあります。
まず動詞の後ろに続く語です。
第4文型ではV⇒O1⇒O2の順でしたが、今回はV⇒O⇒Cとなります。
そして、第4文型ではO1≠O2とお伝えしていますが、第5文型ではO=Cが成り立ちます。
・They called the baby Mary.(彼らはその赤ん坊をメアリーと呼んだ)
この例文はCが名詞のパターンですが、the baby=Maryが成り立ちますよね。
・We elected her chairperson.(私たちは彼女を議長に選んだ)
こちらもCが名詞のパターンで、her=chairpersonが成り立ちます。
・I find this book difficult.(私はこの本が難しいと分かった)
次はCが形容詞のパターン。使い方は一緒で、this bookがどういう状態かを表してますね。
・This task keeps me busy.(この仕事は私を忙しくさせる)
これも同じで、私がどういう状態かを表してます。
以下、第5文型で使われる動詞の一例です。
カテゴリ | 動詞 | 例文(高校生向け) | 補語の種類 |
---|---|---|---|
状態を変える系 | make | He made me happy. | 形容詞 |
keep | She keeps her room clean. | 形容詞 | |
leave | The news left him shocked. | 形容詞 | |
turn | The milk turned sour. | 形容詞 | |
感覚・認識系 | find | I find this book difficult. | 形容詞 |
consider | We consider him reliable. | 形容詞 | |
think | I think her clever. | 形容詞 | |
judge | They judged the plan impossible. | 形容詞 | |
命令・助言系 / to不定詞パターン | tell | He told me to wait. | to不定詞 |
ask | She asked him to help. | to不定詞 | |
advise | I advised him to study harder. | to不定詞 | |
want | I want you to succeed. | to不定詞 | |
expect | We expect him to arrive soon. | to不定詞 | |
allow / permit | They allowed us to leave early. | to不定詞 |
F)まとめ
ここまで2回にわたり文型について説明してきました。
英語を読む上での基本文法ですし高校英語としては初めて習う文法なので、例文も比較的優しめにしてあります。
また英語学習をしている方は併せて単語も覚えていると思いますが、第3文型でお話をした自動詞・他動詞についての基本的な見分け方も説明しています。
単語帳によっては、親切に意味のところに「自」や「他」、「走る」や「~を経営する」といったように自動詞と他動詞の区別がしやすいように書いてくれているものもあります。しかし、そのように書いてない単語帳をお持ちの方もいるでしょう。
その場合は例文で判断してください。英文は修飾語句がよくつきます。単語帳は1文しか書いてないとは思いますが、動詞の直後を見て前置詞+名詞が出たら[ ]でくくり目的語が出てくるようなら他動詞、出てこなければ自動詞と判断することもできます。
例えば…
・He depends on his parents.
⇒「彼は両親に依存している」という例文ですが、動詞の直後は「前置詞+名詞」ですね。
He depends [on his parents].とかっこで括ると、動詞で文が終わります。だから自動詞。そして、主語+動詞で終わる文なので第1文型となります。
こういった形で英文を読みながら文型を取る練習をしていくと、正確に訳したり精読の練習にもなりますしずっと続けていくと読むスピードも上がっていきます。
今回はここまで。
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