文型①

英語の文は、たった5つの型に分けることが出来ますが、この型は英語の骨格となります。この型をしっかり理解できるかどうかで、英文の理解スピードが大きく変わってきます。

以下で詳しく見ていきましょう。

①文型とは

文型は5つの型に分けることが出来ますとお伝えしました。その文型は何で決まるのでしょうか?

それは「動詞」です。

つまり、文型とは「動詞が生まれつき持っている決まった型」です。

これを聞いて、生まれつき持っている決まった型とは??ってなりますよね。

簡単に言うと、文型によって使われる動詞が変という事です。

例えば…

a)The train arrived at 10p.m. (SV⇒SがVする)

b)He is my brother.(SVC⇒S=my brother)

c)Mr.Robinson teaches English.(SVO⇒S≠English)

d)My brother gave me a book.(SVO1O2⇒O1≠O2

e)The news made them happy.(SVOC⇒O=C)

上記はあくまで一例ですが、1つの文型でしか使えない動詞(特化型)もあれば、複数の文型で使える動詞(万能型)もあります。

文型の単元で一番大事なのは、文型は動詞で決まるので「動詞を正確に訳す」ということです。

☆文型の判断(S=主語、O=目的語、C=補語、以下にはないですがV=動詞)

文型に
├─ 入る 文の要素(主役)
│ ├─ S,O→ 名詞
│ └─ C → 名詞/形容詞

└─ 入らない 修飾語(脇役)=M     
├─ 名詞だけを修飾 → 形容詞        
└─ 名詞以外を修飾 → 副詞  

※必ずM1. 副詞 / 2. 前置詞 +名詞                                  

ここまでが文型の大まかな説明ですが、以下で各文型ごとに確認していきましょう。

②文型の種類

A)第1文型(SV)

まず第1文型についてですが、これはSVのみで完結する文で、これに付け加えるとしたらM(修飾語句)のみとなります。

また、ここで使われる動詞は自動詞のみとなります。※自動詞についてはまた後程説明します。

The boy jumped.

Birds fly [in the sky].

この2つの文は両方ともSVで完結する文で、jumpもflyも自動詞となります。

下の文はflyの後ろにin the skyが来てますが、前置詞+名詞の修飾語句なので文型的にはMとなります。このMがあったとしても文型は変わりません。因みにこのin the skyは直前のflyを就職しています。※前置詞についてもまた改めて説明します。

第1文型はSV(主語+動詞)で文が完結しますが、この文型でとれる動詞の紹介をします。

・第一文型(SV)で使われる動詞の一例

動詞意味動詞意味
age歳をとるagree賛成する
appear現れるarrive到着する
begin始まるchange変化する
come来るcry泣く
decrease減るdepart出発する
die死ぬend終わる
exist存在するfight戦う
go行くhappen起こる
increase増えるlisten聞く
live住むlose負ける
rain雨が降るrun走る
sit座るsleep寝る
stand立つstart始まる
talk話すtravel旅行する
walk歩くwin勝つ

上記以外にも数多くあります。単語を覚える際に意識してみると良いと思いますが、初めの方でも説明した通り、第1文型だけでしか使わない動詞もあれば、第1文型+その他文型で使える動詞があるので注意。

第1文型に関して、こちらの文も紹介しておきます。

[There] is a restaurant [near the park].(その公園の近くにレストランがある)

これまで紹介してきた文と少し違った例文ですが、SとVの位置が逆になっています。ちょっと特殊な例文ですが、A restaurant is [near the park].と同じ意味です。この文の先頭にあるThereには特に意味はないです。

[There] are a lot of people [in front of the station].

上の文と違うのはSが複数形になったのでVはareになった点です。今回は現在形で書いていますが、過去形ならwas か wereになります。Sとの数合わせは忘れないようにしてください。因みに疑問文はIs[was] there~?、Are[were] there~?となり、Yes,there is[was/are/were]. / No, there isn’t[wasn’t / aren’t / weren’t].になります。

注意点ですが、There is[are] S 場所.の文では、Sを特定する語(the, his, my, your等)は使えないので、もし使う場合はThe restaurant is ~.という形で書きましょう。

B)第2文型(SVC)

続いて第2文型ですが、これはS=Cが成り立つ文型で、C(補語)は、S(主語)が「どんな状態なのか」「どんな人・ものなのか」を説明しています。

This math homework looks difficult.

この文はCが形容詞のパターンですが、Sがどういうものか具体的に説明されてますね。

The mountains are famous landmarks.

この文はSもCも名詞ですが、S=Cの関係上Sが複数形ならCも複数形にしないといけません。要は数合わせですね。因みに訳は「その山々は有名な名所です」となります。

ここまで基本的な例文を紹介しましたが、他にも第2文型でよく使われる動詞を紹介しておきます。

It is getting colder day by day.(日ごとに寒くなっている)

The juice had gone sour.(そのジュースは酸っぱくなっていった)

Her dream came true.(彼女の夢はかなった)

The sky grew brighter and brighter.(空はだんだん明るくなった)

His brother fell asleep.(彼の兄は寝入ってしまった)

Leaves turned (to be) brown in autumn.(秋になると葉は茶色くなる)

The weather seems nice today.(今日は天気がよさそうだ)

It sounds great.(それは素晴らしい)

This blanket feels warm.(この毛布は暖かく感じる)

上記以外にも、tasteやsmell、appear(~のようである)などもあります。状態の変化を表す動詞や感覚を表す動詞が多いですね。どの文型でもそうですが、すべての動詞は紹介しきれないので文法問題を解きながら覚えていくと良いかと思います。

1点補足でgoやcomeは原則第1文型でしか使いませんが、例外としてある単語が来たら第2文型でも使えます。

comeの場合は直後にtrueを置くと第2文型、goは望ましくない状態の形容詞が来ます。

例えばgo bad(腐る)やgo bankrupu(倒産する)等です。この辺は例外なので、逆に覚えてしまった方が早いかもしれないです。

C)第3文型(SVO)

次に第3文型ですが、この文型はよく見るというか馴染みのある文型かと思います。これは第2文型とは違い、SとOはイコール関係になりません。また、文型の判断のところでも触れましたがOは名詞以外取ることはできません。

He answered all the questions on the test correctly.(彼はテストの全ての問題に正しく答えた)

answerという動詞の後ろにquiestionsという名詞が来ています。answerの後ろに答えるモノが来る⇒モノは名詞ですが、名詞になりえる文の要素はOかC。ただ、He=questionsではないので、これはSVOの第3文型となります。第3文型はすべてこの考え方になります。

They discovered a rare plant in the forest.(彼らは森で珍しい植物を発見した)

My brother repaired the old bicycle in the garage.(弟はガレージで古い自転車を修理した)

第3文型に関しては挙げるとキリがないので紹介はここまでにしますが、1つ補足をしておくと第1文型で使われる動詞は「自動詞」ですが、第3文型で使われる動詞は「他動詞」となります。

ここ結構迷うんですよね。自動詞と他動詞って何よ?ってなるかと思います。

これは日本語で考えてあげるとそんなに難しくないです。

「コマが回る」と「コマを回す」の違いって分かりますか?

決して馬鹿にしている訳ではありません。これが分かれば自動詞・他動詞の違いが分かります。

「コマが回る」ってコマ自身が回ってますよね。自分自身がその動作をしているので「回る」は自動詞です。

逆に「コマを回す」は誰かが回す動作をして初めてコマが回ってるので、「~を回す」は他動詞です。

例えば、

He runs [in the park].

だと走っているのは彼なので、runは自動詞(文型的にもrunの後ろに前置詞+名詞が来てるので第1文型扱い)。

It [often] rains [in June] [in Japan].

これも動詞が「雨が降る」なので、これで完結しますね。

A rainbow appeared [in the sky].

Vであるappear(現れる)に対してSはA rainbowなので、SVだけで意味が完結します。

She has a new smartphone.

この文は他動詞haveを使った文ですが、haveの後ろに持っているものを置かないと文として成立しません。よって、haveは他動詞です。また、haveの後ろに前置詞を使わずに名詞を続けているのも他動詞の理由です(a new smartphoneの前に前置詞なしという事)

He showed a picture [of his family] [to us].

こちらも同じ理由で、showの後ろに見せるものを置かないといけないで他動詞。また、a pictureの前に前置詞が何もないのも他動詞の理由の一つ。

He used my computer [without permission].(without permission=許可なしに)

この文も上で紹介した2つの文と同じです。

もし自動詞他動詞が訳で分かりづらければ、その1文を見て動詞の直後(本来目的語がある場所)に前置詞+名詞があり、そのまま文が終わっているかどうかも1つの判断基準となります。ただ、英文は必要な情報や修飾語句は後ろに付け足すことが多いので、注意して読んでいく必要があります。

このように自動詞・他動詞の違いが分かると、第1文型と第3文型、この先でやる関係代名詞・関係副詞の使い分けも出来るようになります。

今回は第3文型までを説明しました。

第4文型・第5文型は次の章で説明をします。

今回はここまで。

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