仮定法で後悔・願望等を英語で言うフレーズを例文付きで解説

前回、前々回に引き続き仮定法の内容を説明していきます。
前回の内容をまだ見ていない方は、こちら(仮定法過去完了と混合仮定法の意味と使い方をわかりやすく解説 | 1から学ぶ英語)を先にご覧ください。

前回、前々回と仮定法過去や仮定法過去完了について説明しました。
今回はその他仮定法に関する内容の説明となります。

1⃣were to / should
これまで2回に分けて仮定法の基本を確認していきましたが、これまで説明をしてきた内容は現在・過去において可能性が低い事、あり得ない事を言いたい時に使います。
今回はその応用として、if節の中で使われる少し特殊な形、
「were to」「should」 を見ていきます。
文法的には仮定法未来とか言ったりするらしいですが、特に気にしなくていいです。
まずはwere toから見ていきます。

(1)were to
仮定法過去や仮定法過去完了以上に、可能性がほぼゼロというかこんなんあり得んわ!って言いたい時に使うもので、実際に使う時の英文の形は、
If S were to +原形不定詞~, S would [could / should / might] + V原形….
となります。
意味的には「(まぁまずありえないんだけど)もし~なら、…なんだけどね」といったイメージです。
分かりやすい例文だとこんな感じです。
・If the sun were to rise in the west, I would believe your story.
 (太陽が西から昇るようなことがあれば、君の話を信じるよ)
→実際和訳問題では付けたらダメですが、最後に「まぁあり得ないんだけどねー」ってのを脳内で付け加えてあげるとイメージしやすいです。

このイメージを持った上でこのほかの例文を挙げると、
・If the Internet were to disappear tomorrow, the world would panic.
(もし明日インターネットが消えたら、世界は大混乱だろう)
→まぁそうでしょうね。まず考えられないけど、そうなれば混乱するでしょう。

・If I were to become the president, I’d make every Friday a holiday.
(もし自分が大統領になれたら、金曜を全部休みにする)
→別に金曜を全て休みにしなくてもいいけど、大統領になったらっていう限りなくゼロに近い可能性について言ってるわけです。

こんな感じで、were toは限りなくゼロに近い事、ほぼあり得ない事を言いたい時に使う表現となっています。

(2)should
今度はshouldです。
これはwere toほど可能性が低いわけではないですが、イメージとしては「あり得るっちゃあり得るけど、可能性は割と低いよ」って感じです。意味は「万が一~なら」って頭に入れておけば大丈夫です。
以下、使い方です。
・If the bus should be late, we’ll take a taxi.
 (バスが遅れるようなら、タクシーに乗ろう)

・If it should rain tomorrow, we would cancel the picnic.
 (もし明日雨が降るようなら、ピクニックは中止になります。)

・If you should see Tom, tell him to call me.
 (もしトムに会うようなことがあれば、電話するよう伝えて。)

一番上と真ん中の文でwillとwouldをそれぞれ使っていますが、willは現実に起こる可能性が 低くはあるけどゼロじゃない、「実際に起こる可能性はあるからねー」くらいのイメージで、wouldはwillに比べて可能性はさらに低い・起こらないと思うけど万が一って感じで、「まぁ起こらんとは思うけどねー」ってイメージを持ってもらえたら良いかなと。

2⃣Ifの省略(倒置)
仮定法の if 節では、if を省いて主語と助動詞の順番を入れ替えることができるが、この倒置ができるのは were、had、should の場合のみとなる。

・Should he come late, we will start without him.
=If he should come late, we will start without him.
(もし彼が遅れて来るようなことがあれば、私たちは彼抜きで始めます。)

Were I rich, I would buy a Ferrari.
=If I were rich, I would buy a Ferrari.
(もしお金持ちだったら、フェラーリを買うだろう。)

Had I known, I would have acted differently.
=If I had known, I would have acted differently.
(もし知っていたら、違う行動をしていただろう。)

3⃣With / Without / But for / If it were not for
「〜がなければ…」や「〜のおかげで…」を表す英語表現にはいくつかあります。
ここで with / withoutif it were not for / but for をまとめて紹介します。
(1)基本的な意味
with + 名詞 → 「〜があれば」
without + 名詞 → 「〜がなければ」
if it were not for + 名詞 → 「〜がなければ」
but for + 名詞 → 「〜がなければ」

(2)使い方
・With your help, I could finish it.
(あなたの助けがあれば、終えられる)

・Without your help, I couldn’t have finished it.
(あなたの助けがなければ、終えられなかっただろう)

・If it were not for your support, I would be lost.
(あなたの支えがなければ、私は困っているだろう)
→主節がwould [could / might] have P.Pであれば、If節内はIf had not been for~となる。

・But for your support, I wouldn’t have succeeded.
(あなたの支えがなければ、成功できなかっただろう)

※それぞれの書き換えは以下で説明

1. 仮定法過去(現在や未来の非現実条件)

If it were not for + 名詞 → 「もし~がなければ」
置き換え可能:
Without + 名詞
 ・But for + 名詞
 ・Were it not for + 名詞倒置

例文
 ・If it were not for sunlight, plants could not grow.
 =Without sunlight, plants could not grow.
 =But for sunlight, plants could not grow.
 =Were it not for sunlight, plants could not grow.


2. 仮定法過去完了(過去の非現実・後悔)

If it had not been for + 名詞 → 「もし~がなかったら(過去の事実と逆)」
置き換え可能:
Without + 名詞
 ・But for + 名詞
 ・Had it not been for + 名詞倒置
例文
・If it had not been for her advice, I would have failed the test.
 =Without her advice, I would have failed the test.
=But for her advice, I would have failed the test.
 =Had it not been for her advice, I would have failed the test.


3. With + 名詞(~があれば/~があったなら)

・主節は仮定法過去・過去完了どちらでもOK
・「~のおかげで」というニュアンス

例文
・With more free time, I could learn Spanish.
→ If I had more free time, I could learn Spanish.

・With better instructions, he would understand the task.
→ If he had better instructions, he would understand the task.

・With her help, I could have finished the project.
→ If I had taken her help, I could have finished the project.

・With a little more effort, he would have succeeded.
→ If he had made a little more effort, he would have succeeded.

3⃣I wishを使った仮定法

1️⃣ 基本の意味

「I wish ~」は、“~だったらいいのに”という現実とは違う願望を表す表現です。


2️⃣ 時制で変わる意味

意味例文
I wish + 過去形現在または未来のことについて「そうなればいいのに」I wish I were rich.(お金持ちだったらいいのに)
I wish + had + p.p.過去のことについて「そうだったらよかったのに」I wish I had studied harder.(もっと勉強しておけばよかった)

💡 「had + p.p.」のところに can を入れたければ、could have + p.p. に変える。


3️⃣ would を使う場合

would + 原形 を使うと、
「これからの一度きりの出来事」に対する願望を表します。

I wish she would come to the party.
(彼女がそのパーティーに来てくれたらいいのに)


4️⃣ I wish部分の言い換え表現

表現意味後ろの形
If only ~~であればいいのに(強調)I wish と同じ
I would rather ~~であればいいのに(やや控えめ)I wish と同じ構文をとる

※I would ratherについては、不定詞の単元でも紹介したwould rather 原形の形もある為注意

5️⃣ 注意:第4文型の wish

「wish」には第4文型もあります。
このときは実現可能な願いを表すのが特徴です。
We wish you a merry Christmas.
(あなたに楽しいクリスマスを願っています → よいクリスマスを!)
※wish O1 O2 「O1 の O2を願う」

6️⃣ 関連表現:It’s (high) time + S + 過去形

この表現も I wish ~ と同じく、現実とは違うことを言うときに使われます。
直訳すると「~する時間だ」ですが、実際は「もう~してもいい頃だ」や「そろそろ~すべきだ」という意味になります。

It’s time you went to bed.
(もう寝る時間だよ)
※「go」ではなく「went」になる点に注意。

It’s high time we did something about it.
(もうそろそろ何とかすべき時だ)

この「It’s (high) time + 過去形」は、
👉「もうそうすべき時期なのに、まだしていない」
という不満や強調のニュアンスが含まれる点がポイント。

3回にわたって仮定法の説明をしてきましたが、これで一通りの説明は終了です。
これで基本的なところは抑えられたかなと思います。
という訳で、今回はここまで。

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